中古マンション購入の際の比較ポイント
2019年2月1日
今回は、中古マンションを購入する際の比較ポイントについてお話します。
1.立地条件
マンションでも戸建住宅でも一番重視しなくてはならないのは、立地条件です。マンションでは、特に利便性が重視されます。大分県内でも需要が最も多いのは、利便性が高い大分駅を中心とする都心エリアです。人気エリアに位置するマンションは価格が下がりにくく、中には築後10年以上経過しても分譲時より高く取引されているものも見受けられます。
2. マンションの規模
規模が大きいほど、エントランスや集会室等の設備が充実し、一戸当たりの管理費や大規模修繕費の負担も軽くなります。逆に戸数が少ないと一戸当たりのこれらの負担額は大きくなります。特に戸数が30未満の場合、将来的に修繕積立金が大きく跳ね上がるリスクが高く要注意です。
3.建設会社・建築年
一般的に信頼のおける建設会社が施工したマンションの方が、施工の質やアフターフォローの点で優れています。耐震基準が、1981(昭和56)年6月1日以降の建築確認から大きく変更され厳しくなったため、それ以降に確認申請を得て建てられたマンションなら安心できます。
4.面積・間取り・階層・位置・方位
最も需要の多い床面積は75㎡~90㎡で、その範囲内にあれば転売も比較的容易です。また、間取りは3LDKと4LDKが主流となりますが、4LDKの方が絶対数が少なく転売には有利です。同一マンションならより高い階層が、同一階層内であれば中間よりも角に存する方が取引に際して値段が高くなります。景観に差がなければ、開口部の方位は、価格が高い方から南面、東面、西面、北面の順になります。
5.管理状態
近年は権利意識の高まりから、管理会社と管理組合の対立、組合員同士の対立が多く発生し、管理会社にも相当な力量が必要となっています。また、大規模修繕時には管理会社の対応次第で、同様の工事を行っても1,000万円を超える差が発生する場合もあります。したがって、マンション管理が信頼ある管理会社に委託されているか否かはとても重要です。
(こちらの内容はOITA CITY PRESS 2019年2月号に掲載されています)
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