不動産投資について考える③/木造中古アパート編
2021年10月14日
1.木造中古アパート投資のメリット
木造中古アパートは、2階建ての戸数4~10のものが中心となります。中古分譲マンションや中古戸建住宅ではなく、一棟の中古木造アパートに投資するメリットして、①短期間に不動産による資産形成がはかれる点、②取引の手間、管理の手間がかからない点、③投資額が多く購入層が限定される結果として、利回りが高くなる傾向にある点があげられます。また、鉄筋コンクリート造の分譲マンションや賃貸マンション(一棟)に比べ、減価償却の期間が大幅に短く、1年当たりの減価償却費を多く計上することが可能で節税に結びつきやすい点もメリットとしてあげられます。
2.木造中古アパート投資のデメリット
一方、木造中古アパート投資のデメリットとして、①総額がはり、購入できる層も限られるため流動性(売却可能性)が低い点、②空家となった方が売却しやすい中古分譲マンション・中古戸建住宅と異なり、空室が増え収益性が低下すればするほど売却が困難となる点、③木造アパートは需要が限られる郊外に建設される場合が多く、その存するエリアの人気低下や競合アパートの乱立により一気に空室率が上昇するリスクが存する点があげられます。また、金融機関は建物の耐用年数の範囲内でしか融資期間を設定しないことが多く、耐用年数の長い鉄筋コンクリート造の賃貸マンションに比べ融資面で不利なため、結果として流動性が低くなりがちな点もデメリットとしてあげられます。
(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2021年10月号に掲載されています)
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