不動産投資について考える⑤/J-REIT編
2021年12月11日
1. J-REITとは
今回は現物の不動産ではなく、J-REITに関して検討します。REITとは、アメリカで生まれた「Real Estate Investment Trust」の略で不動産投資信託のことです。日本の不動産投資信託は、この頭にJAPANの「J」をつけてJ-REITと呼ばれています。J-REITは、投資家に会社の株式に当たる「投資証券」を発行し、その資金をもとに不動産に投資し、そこから得られる賃料収入や売買益を投資家に分配するしくみです。投資証券は証券取引所に上場されており、その価格は株式と同じく投資家の需要と供給によって決まります。
2. J-REITのメリット
①現物不動産への投資は多額な資金を必要とするが、少額からでも投資可能で換金性も高いこと、②複数の不動産へ分散投資が可能なこと、③専門家によって不動産が運用されるため、専門知識は不要で維持管理に手間がかからないこと等があげられます。
3. J-REITのデメリット
①賃貸市場や経済情勢の変化、投資対象不動産の地震や火災による被災等により賃料収入が減少したり、不動産そのものの価格が下落することで収益が悪化し、投資証券の価格が下落したり分配金が減少する可能性があること、②J-REIT独自のリスクとして、一般の会社と同じく、J-REIT自体が倒産するリスクや証券取引所の上場廃止基準に該当した場合は上場廃止となるリスク等があります。
(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2021年12月号に掲載されています)
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