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大分駅南地区におけるマンション価格の急騰について

2022年7月13日

1.大分駅南地区におけるマンション需要の増加

2008年のリーマンショック以降、大分市中心部のマンション需要は低迷し、売れ残り物件も多数出て、500万円以上値引きして売却されたマンションも見られた程でした。

その後、景気回復とともに大分市中心部のマンション需要は徐々に回復しましたが、決定的な影響を与えたのが2015年4月のJR大分駅ビル(アミュプラザおおいた)開業でした。駅ビル開発が発表されて以降、利便性が高い割に閑静な環境にある大分駅南地区に人気が集中し、相次ぐマンション建設によりこの地域の人口・世帯数の増加は市内でもトップクラスとなっています。

2.大分駅南地区におけるマンション分譲価格の推移

そこで、大分駅に近接した「5階/中間戸/面積75㎡(23坪)前後」のマンションを例に大分駅南地区のマンション分譲価格の推移について見てみましょう。

大分駅ビル開業3年前に完成した「アルファステイツ大分駅前」は坪当たり95万円程度でしたが、駅ビル開業1年前に完成した「MJR大分駅前」は坪当たり105万円程度となりました。そして、駅ビル開業から4年経過後に上記「MJR大分駅前」とほぼ同位置に完成した「MJR大分駅前ザ・レジデンス」は約57%アップの坪当たり165万円程度に大幅に値上がりし、同じく駅ビル開業から4年経過後に完成した「サーパス大分駅前セントマークス」は坪当たり175万円程度になっています。また、本年完成した「グラディス大分駅前」は65㎡(20坪)程度の5階中間戸で坪当たり220万円となり、とうとう200万円の大台を突破しました。このようなデータからみると、駅ビル開業後、この地区の新築マンション価格は2倍程度になったと考えるべきでしょう。

また、新築マンションに引きずられる形で中古マンションの価格も急上昇しており、分譲から8年経過しているにもかかわらず、分譲時より50%以上高く取引された例もあります。

(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2022年7月号に掲載されています)

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