住宅ローンについて②/金利変動型について
2022年9月1日
住宅ローンの金利タイプには、金利変動型、全期間固定型及び固定金利の期間を選べる固定期間選択型の3種類があります。今回は、金利変動型の特徴とメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。また、以下は、利用者が多い「元利均等返済方式」につての説明です。
1.金利変動型の特徴
金利変動型とは、経済状況などで金利が変動する住宅ローンです。変動型では、借り入れ期間中、6ヵ月ごとに金利が見直されますが、返済額が増えないように、返済額(総額)は5年間据え置かれます。返済額が変わらないということは、金利が上昇すれば金利負担分が増えて元金の減りが少なくなるということです。また、5年経過後に金利が増えて返済額(総額)が上昇した場合、その上昇幅は前の返済額の1.25倍が上限となります。しかし、返済額が計算上、上記の上限以上になった場合も元金の減りが少なくなります。元金の減りが少なくなった分は、次の返済額変更時に調整され、調整しきれない「未払い分」が発生した場合には、最終返済月に一気に返済しなければなりません。現状、そこまで金利が上がることは考えにくいのですが、このようなリスクがあるのは事実です。
2. メリットとデメリット
この型のメリットとして、金利固定型に比べ金利が低いため、金利上昇がほとんど無ければ、総返済額を低く抑えることができる点、デメリットとして、金利が上昇すると、ローン返済額も増額するため、資金計画を立てにくい点が上げられます。
(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2022年9月号に掲載されています)
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