大分市住宅地の地価動向/⑦鶴崎地区編
2023年10月16日
1. 地域の特徴
今回は、小学校区でいうと鶴崎・別保・三佐・明治・明治北・高田・川添・松岡校区が対象になります。
この地域は大分市中心市街地から離れるものの、国道197号沿線の鶴崎商店街や郊外型店舗が立ち並ぶ森町バイパス等の商業地を要し、学校・病院等の生活に必要な諸施設も整った大分市東部地区の中心経済圏を形成しています。
大分市の住民基本台帳によると、この地域は人口が大分市内トップ、世帯数は稙田に次ぐ2位となっています。また、2018年1月から2023年1月までの5年間で人口が2.9%、世帯数が8.9%の増加となっています。
一方、この時期における大分市全体の人口は0.7%の減少、世帯数は4.4%の増加となっています。
2.地価動向
国土交通省発表の地価公示によると、この地域の地価は、この5年間で8.9%(年平均1.8%)上昇しており、これは大分市内全体のこの期間における上昇率11.3%(年平均2.3%)を下回ります。人口・世帯数ともに大分市平均を大幅に上回る変動率にもかかわらず、地価上昇率が大分市平均を下回る理由として、①造成可能な農地や山林が多く残ること、②大規模団地「京が丘」をはじめとする分譲中の住宅団地が多いことから、住宅地の需要をカバーする供給が存し、需給関係がそれほど逼迫していない点があげられます。
なお、この地域内でも地価上昇率が大きなエリアも存し、その代表が「横尾土地区画整理地区」で昨年は年率11,5%、一昨年は年率12.4%の上昇率となっており、いずれも大分市内トップの上昇率となっています。
(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2023年10月号に掲載されています)
キーワード: