火災保険料がまた値上がりするそうです
2024年2月13日
今年は元旦から、能登半島で大きな地震とそれに伴う津波や火災が発生し、改めて日本の災害の多さやその対策について考えさせられました。 被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
近年、大型台風やゲリラ豪雨等の自然災害が多発しています。特に台風21号により関西方面、中四国豪雨により広島・岡山・愛媛方面に甚大な被害が発生した2018年は、大手損害保険会社の保険金支払額が東日本大震災時を上回り過去最高となるほどでした。また、支払保険金額の上位10件に入る災害が、直近10年に7つも発生しています。
このような状況の中、火災保険に加入することは自分の財産を守る上で有力な手段となります。しかしながら、相次ぐ自然災害で保険金支払いが急増していることや資材価格や人件費の上昇による修理費高騰を保険料に反映させるため、本年10月に火災保険料がまた値上がりするそうです。火災保険料の値上げは直近6年間で4度目となり、値上げ幅は過去最大となるようです。この傾向は今後も継続することが予測されます。近年相次ぐ火災保険料値上げの大きな要因は、災害発生に伴う支払保険金の急激な増加による損害保険会社の収支の悪化により、火災保険自体が成り立たなくなる可能性があるためです。
こんなにも保険料の値上げが続き、そのたびに大幅な値上がりとなるのであれば、なるべく長期の契約(昔は何十年単位のものもありましたが、現在は5年が最長)を締結することがお勧めです。
(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2024年2月号に掲載されています)
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