地価調査の発表がありました
2024年11月10日
9月18日に大分県が発表した地価調査(同一地点における毎年7月1日時点の価格を公表する制度)の結果を踏まえ、最近の大分市の地価動向に関して、お話ししたいと思います。
1. 大分市の住宅地ついて
住宅地の地価の対前年平均変動率は+3.8%(前年も+3.8%)で、8年連続上昇となり、昨年と並びこの20年間で最も高い上昇率となっています。大分市における住宅地全57地点のほとんどで上昇となっており、下落は佐賀関の1地点(△0.7%)のみでした。また、横ばいは、野津原1地点と旧大分市内の市街化調整区域(市街化が抑制される区域で、原則建物が建てられません)に指定された2地点の合計3地点となっています。このように大分市の地価は近年上昇傾向が続いています。今回6%以上地価が上昇した箇所が10地点有り、そのうち6地点が萩原・牧・下郡・羽田等の中心市街地に近い大分川右岸の地域に集中しています。最も上昇率が大きかったのは、牧2丁目の+7.4%でした。今回萩原と牧で特に上昇率が大きかった理由は、周辺の下郡や明野に比べ割安感があったためだと考えます。
2.大分市の商業地について
商業地の地価の対前年平均変動率は+1.9%(前年+1.2%)で、9年連続上昇となり、この20年間で最も高い上昇率となりました。また、大分市における商業地全19地点のうち、下落地点は佐賀関の1地点のみで、横ばい地点はなく、新たに設定された1地点を除く残りの17地点全てで上昇となっています。最も上昇率が大きかったのは、田中町の路線商業地の+4.9%で、これは中心商業地と周辺住宅地の地価上昇が波及したためだと考えます。
(こちらとほぼ同様の内容はOITA CITY PRESS 2024年11月号に掲載されています)
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